フリーランスの老後が不安でたまらない。その気持ち、正直すぎるほどわかります

不安・悩み

フリーランスの老後への不安、「なんとなく怖い」がずっと続いている

将来への不安を感じるフリーランスの表情

フリーランスとして働いていると、ふとした瞬間に老後への不安が頭をよぎることはないでしょうか。

請求書を送ったあとの待ち時間、確定申告の数字を眺めているとき、深夜に目が覚めてなんとなくスマホを触っているとき——そういうなんでもない瞬間に、「このまま歳を取っていって、本当に大丈夫なんだろうか」という気持ちがじわりと浮かんでくる、というケースはとても多いようです。

この記事では、そんな漠然とした不安を感じているフリーランスの方に向けて、その気持ちをできるだけ言葉にしてみたいと思います。

なぜフリーランスは老後がこんなにも不安なのか

老後のお金を心配するフリーランス

会社員であれば、厚生年金・退職金・ボーナスといった「将来に向けた積み立て」が、ある程度自動的に仕組まれています。

でもフリーランスには、そのどれもありません。老後に向けてお金を準備するかどうか、いくら準備するか、すべて自分で判断しなければならない。その「すべて自分次第」という状況が、不安の大きな根っこになっているのではないでしょうか。

収入が月によって大きく変わることも、不安に拍車をかけます。「今月は良かったけど来月はどうなるか…」という収入の波がある中で、老後のことまで考える余裕が持てないという声もよく聞きます。

国民年金だけでは老後の生活費に到底足りないとわかっていても、「じゃあいくら貯めればいいのか」の答えが見えない。「なんとなく足りない気がする」という感覚だけが積み重なって、でも具体的に動けないまま時間が過ぎていく。そのもどかしさは、フリーランスならではのものだと感じます。

会社員の友人には、なかなか相談できない理由

友人に相談できず一人で悩む様子

老後への不安を感じていても、「それを誰かに話せるか」というと、これがまた難しい。

特に会社員の友人や元同僚には、相談しづらいという声をよく耳にします。

たとえば、厚生年金に加入していて退職金制度もある友人に「老後のお金が心配で」と打ち明けたとき、「えっ、フリーランスって大変なんだね」と心配をかけてしまいそうで気が引ける。あるいは、「会社員のほうがよかったんじゃない?」と比較されるような会話になってしまうのが怖い、という気持ちもあるかもしれません。

自分でフリーランスという働き方を選んだ手前、「実はしんどい」とはなかなか言い出せない。弱音を吐くことで、まるでその選択を後悔しているように受け取られそうで、言葉を飲み込んでしまう——そういう経験をしている方は、決して少なくないのではないでしょうか。

SNSで見かけるフリーランス仲間は、みんな颯爽と働いているように見えて、「自分だけが不安を感じているんだろうか」と余計に孤独を感じてしまうこともあるようです。

老後への不安で、こんなことを考えてしまいがちです

深夜にスマホを見ながら考え込む姿

老後の不安が頭をよぎり始めると、思考がどんどんネガティブな方向に広がっていくことがあります。

「国民年金だけでは月6〜7万円にしかならないと聞いたけど、それで生活できるのか」「仕事が減ってきたとき、いつまで働けるのか」「病気になったら収入がゼロになってしまう」——こういった心配が次々と連鎖していく感覚、覚えがある方もいるかもしれません。

また、「iDeCoやNISAをやったほうがいいと聞くけれど、収入が安定しない中で毎月積み立てるのが怖い」という葛藤もよく聞かれます。老後のために貯めたいけれど、今月の収入が読めない以上、手元にお金を残しておきたい気持ちもある。そのジレンマが、なかなか一歩を踏み出せない理由になっていることも多いようです。

さらに、「周りはちゃんと準備できているのに、自分だけ何もできていないんじゃないか」という焦りも重なって、結局何もできないまま、また不安だけが積み重なっていく——そんな悪循環に入り込んでしまうケースは珍しくありません。

まず「自分の今」を知ることが、不安を整理する入り口になります

家計を書き出して現状を整理する様子

漠然とした不安は、「よくわからない」から怖いのです。逆に言えば、「自分の今の状況」が少しでも見えてくると、不安の輪郭がはっきりして、少し落ち着いてくることがあります。

まず試してみるとよいのが、家計の可視化です。毎月どれくらい収入があって、何にいくら使っているのかを書き出してみる。それだけでも「自分は月にこれだけあれば生活できる」という数字が見えてきます。

老後に必要な金額は人によって大きく異なります。「老後に2,000万円必要」という話が広まっていますが、それもあくまで目安の一つ。自分の生活規模をベースに考えると、必要な金額のイメージがぐっと具体的になります。

次に、制度を知ることも大切な一歩です。フリーランスが活用できる老後の備えとして、国民年金に上乗せできる国民年金基金、自分で掛金を決めて運用できるiDeCo(個人型確定拠出年金)、2026年時点で非課税枠が拡充されているNISAなどがあります。どれが自分に向いているかは、収入の状況や生活スタイルによって異なるため、「これに入るべき」と一概には言えませんが、「こういう選択肢がある」と知っておくだけで、視野がひらけてくることがあります。

一人で抱え込まず、次に調べてほしいこと

FPに相談して表情が和らぐ場面

もし今、老後への不安で頭がいっぱいになっているなら、まず「自分は今いくら使って生きているのか」を書き出すことから始めてみてください。難しく考えなくて大丈夫です。

多くの声を聞いてきた実感として、「漠然と怖い」という状態が一番しんどく、「具体的に考え始めた」段階に入ると、不安の質が少し変わってくる方が多いように感じます。

制度のことが気になってきたら、iDeCoや国民年金基金の仕組みを調べてみるのがおすすめです。また、お金の悩みをプロに相談したいと感じたら、フィナンシャルプランナー(FP)への相談という選択肢もあります。無料相談を行っているFPも多く、フリーランスの家計や老後計画に慣れた方に話を聞いてもらうだけで、不安が整理されていくことがあるようです。

老後への不安は、フリーランスとして働く多くの人が感じていることです。あなただけが特別にだらしないわけでも、準備が遅れているわけでもありません。

小さな一歩から始めれば十分です。一人で全部抱え込まなくていいんです、ということだけは、最後にお伝えしたいと思います。

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